ひつじはいっぴき

日々これ記録なり

【お笑い無法地帯】インシデンツの無法っぷりについて(極力ネタバレなしめレビュー)

笑いとはタブーか?

 

『地上波では絶対放送できないコント番組』、その名も【インシデンツ】。

プロデューサーに佐久間宣行、メインをさらば青春の光と言う、まぁまぁなお笑いスケベがニヒニヒする組み合わせ。

昨年、DMM TVのローンチタイトルとして3話同時配信から始まった本作のコンセプトは「地上波では絶対放送できない」と言うところ。

 

しかし。

文字で見ても「なんで?なにが?なんで?なんなん?」と思われる方も多いはず。

そんなに売り文句にしてもいいのかと。そこで期待値のハードル上げすぎてんちゃうかとね、思ってまうじゃないですか。

けれど、見終わったあと間違いなく、あなたは確信するはずなのだ。

「ああ、これはそりゃ放送できるわけがない」と。

 

んで。

まずこれははっきりさせなきゃいけないんだけれど、

別に佐久間さんが携わったから、と言う理由で褒めてる訳じゃない。と言うところ。

自分で見て、自分でよかったと思ってるから褒めている。そんだけ。たまたま『めちゃくちゃ面白かったSICKSと同じ佐久間さんの携わった作品だった』ってだけ。

 

だから、それを見て面白いと思った人もいるし、つまらないと思った人もいる。事実、Twitterの感想を追うと『いつ笑えるの?』『どこが面白いの?』と言う感想を書いている人もちらほらいる。

それは(いくら悲しくても、意見の相違があったとしても)許容されるべき感想だ。どんな意見を持つことも自由でなければならない。

それはそれとして、という意思が必要だ。

だって、世の中全員に認められる作品なんてものは存在しない。作ることは出来ないのだから。

もちろん、自分で作った期待値を越えてこなかったからがっかりした、と言うこともあるだろうし、そんな大々的に『地上波では流せない』とか言ってて中身が白けてる、なんて思う人もいるかもしれない。

そう感じたのなら、本来なら否定されるべきではない。面倒なことに、面白いと思う側はなぜだか説得を試みるだろうが。

 

そして、こういう行動は得てして自己満足だ。

なので、ええ。

ここからは、自己満足を書き連ねたい。

まあ個人ブログだし、許してほしい。

ここからは『それはそれとして、』自分の意見を、自分の感想を、書き連ねる。

 

 

……つもりなんだけど、実のところインシデンツについて書けることは少ない。

 

 

ざっくりいうと、

『全話まるごとの感想を言おうとすると明らかにネタバレ部分を踏むことになるので、それを避けようとして話をしたいのだが、避けたら避けたでこの物語の良さが伝わりきらないため少しだけネタバレを掠めるくらいの伝え方がちょうど良いんだけど、そうなると文字では全部伝えきれないので誤解を招きやすく、本意を完全に理解してもらうことが難しいため、ただひたすら『面白い』『地上波では流せないわ……』と言い続けるしか出来ない』のである。

 

悲しいね。

だからメイキング動画で5話の緊迫したシーンの裏側が公開された時は結構驚いた。

「あ、え?そこ見せんの?」的な。

でも面白いからオッケーです。

 

ちなみに分かる人は分かると思うのでしれっとさらっとご説明すると、この『インシデンツ』は佐久間さんの関わった『SICKS』という作品に似ている(?)ところがある。

似てるようで似ていないのだが、様々な取り組みや仕掛けが考察、想像の掻き立てられる様子であることが共通している。

 

 

ネタバレに触れない程度に話すと、

 

東ブクロとヒコロヒーの相性がめちゃくちゃいい。

『オーディション』というネタでのヒコ様の怪演、それを支えるブクロとの掛け合いはほんとに面白い。ヒコ様がうまいのはもう言わずもがな、さらに一連通して「やっぱりブクロのコント好きだわ」と思い直せる。

これが序盤でほんとに良かった。見てる側も「なんだ!面白いじゃん!」と安心してコントに集中できるだろう。

これ以外にもふたりの掛け合いはあるんだけど、まあ総じていい。たまらん。なんでヒコ様がブクロに共演NGを出してた(らしい)のか分からんくらいイイ。

ヒコ様に関しては期間限定で公開されている『ちょうどいい』での活躍が素晴らしい。てか森田さんとも相性いいのかよ、さらばとガチガチにコントやるとこどんどん見たいんですけどー!

あとブクロさんに関しては『ピロートーク刑事(デカ)』と言う下ネタ全振りのコントがあるんですが、これがおもろいです。俺達はブクロの袋が見たかったのかもしれない。DMMさん、課金したらノー前貼りになりませんか?(ならない)

 

みなみかわがとにかく終始いい。

ピーマンズスタンダード、あるいはアイヒマンスタンダードという名前で彼を覚えている人はもう数少なくなったと思うし、その頃のネタを覚えておられる方はよほど熱心なファンだったと思う。

実際、実は私もちゃんと彼のネタを見たことがない。ないが、今回に関してはほんとに、本当にめちゃくちゃいい動きをしている。

なんかもう、全編にわたっていいのだ。3話のコメディ全振り寅さんライクなムーヴもうほんとたまんない。

さらにメイキング動画でも公開済みの、角付きみなみかわさんのコントはマジでたまらん。あれが1話なんだぜ。ムキムキ角付きみなみかわと言う概念……。

 

かが屋がすげぇいい。

佐久間さんもどうやらずーっとかが屋がいいと褒めていたようだし、もっと話題になるべき。

まず、さらば作家のナベさん(渡邉さん。さらばと10年以上一緒にやってる方)が書いた4話の老人コント。賀屋くんの奮闘がとにかく光る。

右に平子、左に岡野というコント界の暴れん坊ふたりを置いてなお、存在感を食われない。たまんない。基本的に振り回される、いわゆる主人公気質は加賀くんの方なのかと思いきや、賀屋くんにもその資質があるのすんごいいい。

そこに差し込まれる加賀くんよ……LOVE……。

同じ4話で言うと、『家族の計画性』(これも渡邉さんだったっけ、て言うかお名前の漢字間違えていそう)でちらっと出てくるんだけど、このちらっと出てくるのが非常にいい。メインも行けてサブも行けちゃう。加賀くんとニシダさんのやりとり最高、たまんない。

 

そしてなによりも、森田哲矢伊藤健太郎がいい。

コント芝居が上手すぎる。

なにより伊藤さんてこんなに出来るやつなのかよ!?という発見。

しっかり締めるところは締めて、コメディ全振りはきっちりコメディに振って。緩急、緊張と緩和の使い方が本当に上手い。君ほんとにコントはじめて?

このふたりのやりとりが非常にいい。そりゃ当たり前なんだけど森田さんの間の使い方は本当に見ていて好きになると言うか。間、なのかな、タイミングなのかな。

まあ一流の芸人には間もタイミングも必要とされてるので(@鳥になりたい)きっと両方だな!ガハハ。

5話のメイキング見た人は分かるだろうけれど、この2人にはわりと緊迫したシーンもある。それをしっかりこなす伊藤さんと、コント芝居で重苦しくなさすぎないようにバランス取ってる森田さんって気がしているけどどうですか。

あと6話のゾフィーとさらばのコントいいです。何せタイトルから馬鹿馬鹿しいので。DMMさん、課金したらノーモザイクになりませんか?(ならない)

 

 

……や、こんな調子で続けてるとマジで終わらないな……そろそろ区切り付けて終わらせないと……。

 

ああ、そうそう最後に付け加えるとするなら、平子さん、そうあなただよ、アルピーの平子さん。

一言で「すげぇ」よあなたは……。

 

いや酒井さんもいいのよ、『家族の計画性』ではただ立っているだけでも存在感があってなにより立ってるだけで面白いってすげーズルいポジションにいるし、16才なわけなくて好きだし、めちゃくちゃ声通ってるからごちゃごちゃしてるシーンでも存在感が消えないってやっぱ強いなと改めて認識したし、姿が映ってない時ですら声がバシバシ聞こえてきてたし、そんで『ノストラダムスの大予言』での酒井さんのムーヴはほんとにたまんなくて完璧と言うか、あの覚束なくなった所作とか普段はキッズダンサーみたいだけどきちんと上司らしい凛とした姿をしていて、ジャケがオーバーサイズなんか分かんないけどそういうとこがキッズ感を演出して……?とこちらを惑わせてくるところもあり、あと峯岸みなみさんだったよな、そうだよな?あの方とのやりとりとかも良かったんよ……だけどさ、あんなことされたらもろもろ語ってる時間無くなるんですよ、あなたですよ平子さんねぇ平子さん!「出させてもらってる」レベルじゃないでしょうよあなたの活躍ぅ!そりゃインタビューでもひとりだけそんな感じになるわな!佐久間さんが全然触れない理由も残念ながら当然だったわ!老人コントの時のムーブも全部完璧でした!それ以上は全部ネタバレ過ぎて何も言えねえのかよ!岡野さんとのやりとりすんご~~~~い良かったからマジでもっとこういう仕事増えてお願い、映像コントの仕事今後ともやっていってほしい、お願いしますから。あと目が綺麗だな!ずっと綺麗なんだよな、外見てるシーンの目の綺麗さがもうホントね最高だから!まだ好きになれるのかよ!たまんねぇな!

(※読まなくてもいいです)

 

ちなみに佐久間さんは野呂佳代さんに付いて褒めてたらしい。

『家族の計画性』で春日さんと夫婦役なんだけど、この野呂佳代さんほんっっっとにいい。たまんない。あんなん好きになる。好きになる以外の選択肢がない。

 

もうなんかおかしくなりそうなのでそろそろ書くのやめにしとこうと思う。

 

最後に、『地上波では流せない』の意味について、完全な下ネタを含むコントだから、とかそういう意味じゃないと言うことは書いておこうと思う。

そりゃ確かに6話のあれは絶対無理だけど!1話でいきなり『シャブ』なんて単語出てくるからな!

 

全部見た人とガチガチなネタバレ込み感想会やりてーなーわたしもなー。

 

ちなみにこの『インシデンツ』が公開されているDMM TVを含むコンテンツ『DMMプレミアム』は月額550円でコスパもいいし、

なにより新規会員登録すると『DMMポイントがもらえる』のでおすすめです。

 

DMMポイントはDMM.COMで使えるポイントじゃろ?

DMMにはセクシーコンテンツもあるじゃろ?

 

そういうことだろ。