ひつじはいっぴき

日々これ記録なり

頼むから『オクトパストラベラー』をやってくれ

1月6日まで60%OFF!!(過去最安値)

 

年末年始はゲームがよく特価で売り出される。

中古もそうだが、新品も、あるいはダウンロードソフトもだ。

そしてそんな例に漏れず、スクエニことスクウェア・エニックスも年末年始セールを行っている。

対象はPS4とPS5、そしてSwitchの各ストア配信のDL版ソフト。

2022年初登場のハーヴェステラやタクティクスオウガリボーンの初セールだったりするなか、注目は

 

オクトパストラベラー

 

なんと過去最安値を更新する60%オフの2992円で販売している。今までは最高でも50%オフにしかならなかった作品が、だ。

しかしもちろん、安いと言う理由だけではブログは更新しない。その程度なら、文章に起こすほどは心は揺さぶられない。

今回こんな風にブログを書いているのは、ひとつ。

 

オクトパストラベラー(通称『オクトラ』)が神ゲーすぎて止められないから

である。

「うう……年始に限って○○な会と座王、被ってる、選べない……それなら俺はオクトラをするぜ!」と言おうと思ったら夜11時になっていたくらい熱中する人間からのお願いです、オクトラは神ゲーだから買ってくれ。

 

そんなわけで、オクトラがなんで神ゲーなのか説明したいと思います。

 

ざっくり概要

物語の舞台となるのはオルステラ大陸。
主人公は8人の旅人たち
きみはその一人として
この世界を自由に旅することができる
生まれた場所も、旅の目的も
そして特技も異なる8人――
はたしてきみは
どのような旅を体験するだろうか?

旅立とう。きみだけの物語へ――

(メーカー公式の説明文)

 

様々な境遇の8人から、4人をパーティに編成して遊ぶことが出来ます。

戦闘には剣や斧を振ったり、時には魔法を使ったり。危なくなったら回復魔法で、時には挑発で敵の攻撃を集中させたり……と、コマンド式で色んな戦い方を試行していくことが出来る『超王道RPG』。

なんですが……

 

最高ポイント1:

戦闘行動を有利にする『ブースト』という概念

自分のパーティは、戦闘開始時『ブーストポイント(BP)』を必ず1もらいます。

このBPは毎ターン貯まっていき、最大5まで貯めることが可能です。そしてプレイヤーは、このBPを消費してブーストすることにより、各キャラの一部行動を強化することが出来ます。

消費は1行動につき3BPまで。また、ブーストを使ったターンの翌ターンはBP付与はありません。

 

じゃあこれ何に使うの?と言うことになりますが、攻撃時にBPを消費すると単純に攻撃力が増します。通常攻撃をブーストした場合は攻撃がブースト回数分追加されますし、攻撃技をブーストした場合は火力が上昇します。

……が、なんとこれバフやデバフにも使えるものでして、例えば物理攻撃力を上げる「獅子の舞い」と言う技は通常だと2ターンしか持たないんですが、ブーストすることでもっと長く持たせることが可能(→4→6→8ターンまで延長)となります。しかも消費SPは4で据え置き!

と言う具合に、戦闘をスムーズに、かつダイナミックに進めるための有利なプレイポイントがあるんです。

戦闘が面白いRPG神ゲーとされています。そしてこのブーストは、戦闘を面白くするためのいい味付けだと思います。

なんせ敵はブーストを使ってこない!

変な特殊技使ってきたりはするけど。

 

ちなみにBPは各戦闘で破棄されるので、持ち越しは出来ません。取っておくくらいならその戦闘で使いきりましょう。

 

最高ポイント2:

ブーストとブレイクで駆け引きのあるバトル

さて、先程のブーストの場面で「通常攻撃をブーストすると、攻撃回数がブースト回数分増える」と言う話をしました。

そしてここからは、「通常攻撃をブーストするか否かの駆け引きが存在する」と言う話です。

 

オクトラに登場する敵は、そのほとんどが複数の弱点と、『シールドポイント』と呼ばれる盾を持っています。

最初の雑魚敵ですら、必ず1の盾を持っています。

このシールドポイントが1でもあると、攻撃があまり通らなくなってしまうのです。

 

じゃあどうするのか。

敵の弱点を突くと、シールドが1削られていきます。そして0になると『ブレイク』状態となり、敵を完全に無防備にして行動をキャンセルする上、防御力がふにゃふにゃになるので攻撃が通りやすくなるのです。

(弱点突いてもシールドありだと150ちょいの技が300くらい出てる体感、って感じですハイ。倍率調べてないから分かんないけど)

弱点は敵の下側に常時表示されているため間違いにくく、新しく登場して弱点不明な敵でもまぐれで割れればきちんと記録されます。また、ジョブが学者の仲間がいると勝手に弱点をひとつ教えてくれるようになり、さらに戦闘が捗ります。

しかしブレイクされた敵は無防備になった次のターン、必ず一番最初に行動をするので、ずっと俺のターン!とはならないのがまた面白いところ。

ブレイクして倒れてるところに叩き込むか?なにもされないから体勢を建て直すか?このへん性格出そうじゃない、じゃない?

 

そして、このシールドと言う概念があるからこそ、ここで駆け引きが生まれます。

 

斧が弱点で、シールドポイントを2持っている敵がいるとしましょう。

シールドポイントが2、つまり斧で2回攻撃できればブレイク可能です。

 

このターンでブレイクするなら、斧持ちの味方を1回ブーストして通常攻撃すればいいでしょう。

しかし、そうなるとブレイク状態の一番攻撃が通りやすいタイミングで、『ブーストで威力を盛った攻撃』を通すのが難しくなります。

BPを回復するアイテムや技が存在するので、それを使えば解決するはするんですが、メリットデメリットが天秤にかかるかどうかは悩みどころです。

かといって、火力を求めるために2ターンかけてブレイク→ブーストマックスで攻撃……となると、ブーストを使用した次のターンはBPが回復しないので、ブレイクから建て直した敵のシールドポイントを削りきるのが少しだけ難しくなります。

しかも一部のボスはシールドを割りきらないと特殊攻撃をしてきたり、ブレイク復活後にシールドの数が増えたりします。

 

火力のためにブーストを使うか、ブレイクのためにブーストを使うか。

 

この判断を求められるバトルはかなり刺激的で、ボスだけならまだしも雑魚戦もずっと駆け引きを求められます。

一見疲れてしまいそうですが、ひとたびハマる戦法が見つかると途端に快適なプレイングが可能となります。見覚えある雑魚の弱点やパーティの得意技を把握しておけば、1ターンキルすら可能です。

ボスですらほとんどの場面でブレイクされっぱなしの半分ハメになったりします。

それでいて、パーティによっては全く刺さらない理不尽さもありますが、同時に「ここはこの弱点が多いからこいつで」とパーティを考えるのが楽しくなります。

 

最高ポイント3:

メインとバトル、ふたつのジョブを組み合わせ

さらに戦闘を楽しく出来る要素が、『バトルジョブ』と言うサブジョブの存在です。

こいつはなんと本編中で紹介されておらず(2章までやったけどチュートリアルとかなかった、見逃してるのか?)、フィールド上でなんとなくみつけるしかありませんが、特定の場所に行くことが出来れば解禁されます。

(8人分プラスαあるっぽいです。ぽいっていうのは全然ググったはググったけどまだ手に入れるレベルに達してないんでそんな感じになっちゃう……。)

 

オクトラ主人公8人それぞれの特技、必殺技を他の主人公に習得させることが出来ます。

そして、バトルジョブを使うとメイン武器もまた切り替えられるようになります。

 

例えば、今回わたしがプレイ開始時に選んだのはプリムロゼと言う女性なのですが、彼女は補助技と闇属性の魔法、そしてダガーのような短剣で戦うジョブ『踊子』です。

補助技が得意、とは言え通常戦闘ではあんまり補助技を使うタイミングもないため、割りとSPもBPもあまりがちでもったいないなと思っていました。

さらに踊子はある程度成長すると、勝手にSPが回復するサポートアビリティを入手可能で、ただでさえあまり乱用しないSPは結構簡単に回復していました。

 

「あーあ、豊富なSPを持つプリムロゼが、多彩な魔法を使ってSPが枯渇しやすい学者の能力を持ってたらな……」

できるんだな、これが。

 

そうです、バトルジョブに『学者』をセットすれば、プリムロゼは歌って踊れる魔法学者に転身できるのです。

しかもものすごくご丁寧なことに、各ジョブのドット絵も個別に用意されており、バトルジョブを変更すると今までの姿からちょっと変わった『専用の姿』に変更されます。かわいい。戦闘中の台詞も個別に用意されていてかわいい。

特に商人トレサのバトルジョブ狩人のドット絵かわいい

これがあるおかげで、キャラによっては最高4種類の武器種類を使えるようになります。つまり、それだけ多くの敵の弱点を突ける、より有利に戦闘が運べる、やったー!って話。

 

 

……とバトルの楽しさを語ってきました。

 

基本、RPGはバトルしてる時間がすごく長いと思うので、とにかくバトルが面白くないと続かないと思います。

が、オクトラに関しては完璧。上記3点が絶妙に絡まって、難しすぎず、かといって簡単すぎないバランスを保っています。

特にシールドをブレイクと言う概念があるお陰で、きちんとブレイクできるようになると「あれ?自分、オクトラうまくなった?」と言う達成感が味わえます。

 

もちろんストーリーも面白い。8人それぞれのストーリーがあります。全員での絡みがないのだけはちょっと残念ですが、それはそれで。

それぞれのキャラストーリーをはじめるタイミングも実は選べるし。

あと街に入ってすぐ全員に話しかけて持ち物盗んでっていう邪道プレイも楽しい。

なにより、音楽も素晴らしい。なんかサントラには100曲以上入ってるらしい。つよい。

そんでソシャゲ版こと『オクトパストラベラー 大陸の覇者』も面白いんかい!

 

 

あ、強いて難点をいくつか上げるとすると、

○HD-2Dと言う方式を用いたきれいなグラフィックがいいんだけど、奥行きとか把握するの苦手な人は「あれ?なんで進めないんだ?」みたいな段差とか出っ張りによく引っ掛かると思う。自分がそう。

○パーティキャラの入れ換えが各街にある酒場でしかできなくて、そのくせ「この行動のためにこのキャラがいります」みたいな縛りがたまにある。

○パーティ全員をまんべんなく育てないと割りと危なさそう。バトル面白いからそこまで作業ゲーにならないけど。

○初見殺し?みたいな敵もたまにいる。パーティと相性が悪いと敵のブレイクなどできないままハメ殺されることがある。

ってとこだろうか。ストーリーは全部終わってないからなんとも言えないけど、今のところ概ね満足しています。

 

とりあえずみんな、オクトラはおもろい。やった方がいいです。

ちなみにこれを書いてる時点で大体20時間くらいやりましたが、まだ全然終わる気配ありません……。もうずっとやってたい、寝るまでの間ずーっとオクトラをやっていたい……。